2018年4月5日

国内鉄スクラップ続落 アジア向け、輸出商談停滞映す

 国内鉄スクラップ市況が続落した。アジア向け新規鉄スクラップ輸出商談の停滞などが要因とみられており、東京製鉄が4日入荷分からの鉄スクラップ購入価格を全拠点で一律トン当たり500―1000円引き下げ、各地区電炉メーカーも東鉄に追随する形で買値引き下げを実施した。一方、アジアの輸出マーケットで競合する米国の鉄スクラップ市況が堅調推移する中、今回の下落局面の発端となった中国鋼材先物市況やビレット価格が反発。また国内では大型連休に向けて鉄スクラップ需要が増えるため、「一過性の下げ調整にとどまるのでは」(商社)との見方も出ている。