2019年9月9日

国内鉄スクラップ続落 アジア市場、下落基調鮮明

 国内鉄スクラップ市況が続落した。世界的な景気減速や米中貿易摩擦の長期化などから海外の鋼材・ビレット市況が低迷し、スクラップ価格に対する下げ圧力をかけている。海外では世界最大の鉄スクラップ輸入国、トルコ向けの新規鉄スクラップ輸出価格が大幅に下落しているほか、アジア市場でも先週5日には韓国・現代製鉄が日本商社・シッパーへの鉄スクラップ輸入提示価格をトン当たり1000円引き下げるなど下落基調が鮮明化。翌6日入荷分から東京製鉄が鉄スクラップ購入価格を引き下げたことを受けて各地区電炉メーカーも同日から一斉に値下げ追随している。