2018年10月18日

関東湾岸商社・シッパー 鉄スクラップ、船積み契約残減

 関東地区の湾岸商社やシッパーでは船積み契約残が減少しており、危機感を募らせている。国際的に独歩高で推移している現行の日本国内市況下では新規輸出成約が難しく、また西高東低の国内鉄スクラップ市況環境を踏まえて、至近では旺盛な西送りの内航船に支えられてきた湾岸価格だが、向け先である地場メーカーの入荷および在庫数量回復などで、「ここにきて西送りの内航船の新規契約も漸減しつつある」(シッパー)という。湾岸商社やシッパーではこれからの船積み低調を想定し、自社で在庫している鉄スクラップの湾岸周辺メーカー向け出荷を進めており、関東エリアの需給、市況動向は先行き不透明感が漂う。

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