
鉄スクラップ・リサイクルニュース
2025年9月18日
新社長に聞く/中部鋼鈑/金子 大剛氏/建築用グリーン鋼材拡販/復旧後の操業順調、販売目標必達へ
中部鋼鈑の新社長に就任した金子大剛氏。条鋼系電炉メーカーの技術者として得た多くの経験と知見で、厚板電炉という新たなフィールドに挑む。既存需要の深掘りに加え脱炭素化ニーズを追い風に建築分野でも拡販を進めていく。新電気炉の早期での効果引き出しもテーマとなる。金子新社長に抱負や経営の方向性を聞いた。
――就任の抱負から。
「在任8年間で東証プレミア市場への上場や新電気炉の建設など、多くの取り組みを進めてきた前任社長の後を継ぎ、責任の重さとやりがいを感じている。中部鋼鈑は創立から75年間厚板一筋を貫き、高い技術力を持ち、社員も責任感の強い人が多い。その人たちと一緒に仕事をできることが非常に楽しみだ」
――新電気炉の操業、製品の販売状況を。
「今年1月後半の電気炉での事故後、3月末に復旧、再稼働した。その後の操業は非常に順調。一方で事故発生時などのBCP対応として現在、スラブ備蓄を5万トン程度を目標に進めている」
「事故に対応し顧客が他社材を手配したことによる在庫の問題などもあり、足元の出荷量は低調だが、9月以降は出荷量も戻ると期待する。需要環境はいまひとつ。建築関連は需要がないわけではないが人手不足の中、生産性が上がっておらず実需は現状をボトムに低調推移が見込まれる。産建機は米国関税の影響などを見極めるため様子見状況で、今後はもう少し改善するとみている」
――24中期経営計画が2年目を迎えた。
「電気炉事故などの影響で1年間のほぼ半分生産できなくなり、1年目から大きく計画を外れた。それでも26億円の経常黒字を出せたことで、一定の実力がついてきたと感じる。2年目の今期は、下期から生産を増やしていく。中計策定時から状況が変わり収益目標などの達成は厳しさがあるが、販売数量80万トンは必ず達成していく」・・・
――就任の抱負から。
「在任8年間で東証プレミア市場への上場や新電気炉の建設など、多くの取り組みを進めてきた前任社長の後を継ぎ、責任の重さとやりがいを感じている。中部鋼鈑は創立から75年間厚板一筋を貫き、高い技術力を持ち、社員も責任感の強い人が多い。その人たちと一緒に仕事をできることが非常に楽しみだ」
――新電気炉の操業、製品の販売状況を。
「今年1月後半の電気炉での事故後、3月末に復旧、再稼働した。その後の操業は非常に順調。一方で事故発生時などのBCP対応として現在、スラブ備蓄を5万トン程度を目標に進めている」
「事故に対応し顧客が他社材を手配したことによる在庫の問題などもあり、足元の出荷量は低調だが、9月以降は出荷量も戻ると期待する。需要環境はいまひとつ。建築関連は需要がないわけではないが人手不足の中、生産性が上がっておらず実需は現状をボトムに低調推移が見込まれる。産建機は米国関税の影響などを見極めるため様子見状況で、今後はもう少し改善するとみている」
――24中期経営計画が2年目を迎えた。
「電気炉事故などの影響で1年間のほぼ半分生産できなくなり、1年目から大きく計画を外れた。それでも26億円の経常黒字を出せたことで、一定の実力がついてきたと感じる。2年目の今期は、下期から生産を増やしていく。中計策定時から状況が変わり収益目標などの達成は厳しさがあるが、販売数量80万トンは必ず達成していく」・・・
