
鉄スクラップ・リサイクルニュース
2025年9月26日
新社長に聞く/エンビプロHD/佐野 文勝氏/ゴムリサイクル市場構想
2013年には金属リサイクルの業種で初めて上場。以来、持続可能な社会の実現に向け事業分野を広げ続けるエンビプロ・ホールディングスの新社長に佐野文勝氏が就任した。社会的な環境意識の高まりを受け、新たに「焼却灰からの金銀滓回収事業」「リチウムイオン電池リサイクル事業」および「ポリマーサーキュラーエコノミー事業」を重要戦略事業に掲げ、グループの事業ポートフォリオ転換に挑む佐野氏に今後の方針を聞いた。
――新社長の抱負は。
「上場企業の社長としては2代目になる。前社長はある意味カリスマ的に会社を引っ張ってきたが、私の仕事は社員一人一人が考え、会社を運営できる継続性に重点を置き、さらに次代への承継を視野にした人材の育成および組織づくり。業容の拡大で稼ぐ力をつけながら臨んでいく」
――韓国向け輸出の開拓など、貿易事業で会社を成長させてきた。
「1990年代前半の鉄余りの時代、当社前身の佐野マルカの貿易部長として、韓国向けの鉄スクラップ輸出を開拓するため韓国に行き言葉を覚え、当社顧問の李氏の下で貿易業務に従事した。最大で月間8万トンを韓国向けに輸出するに至り、当時は売り上げの7割を貿易が占めた。往時は滞船リスクなどで商社は手が出しにくかった中、独自のノウハウで配船から対応したアニマルスピリットは今のグループのNEWSCON(東京都)のグローバルトレーディング事業にも承継されている。工場は前社長が、貿易は私というすみ分けで、貿易はごく限られた人数でこなしていたこともあり、収益貢献が大きく期せずして日本の鉄スクラップ輸出にも先鞭をつけた格好となった。また知名度という点でも、田舎のスクラップ屋が全国ネットで沖縄から北海道まで名が知れたという意味で世界を広げることができた」
――環境・リサイクルに集中した事業展開を推し進めている。
「『焼却灰からの金銀滓回収事業』『リチウムイオン電池リサイクル事業』および『ポリマーサーキュラーエコノミー事業』を重要戦略事業に掲げている。...
――新社長の抱負は。
「上場企業の社長としては2代目になる。前社長はある意味カリスマ的に会社を引っ張ってきたが、私の仕事は社員一人一人が考え、会社を運営できる継続性に重点を置き、さらに次代への承継を視野にした人材の育成および組織づくり。業容の拡大で稼ぐ力をつけながら臨んでいく」
――韓国向け輸出の開拓など、貿易事業で会社を成長させてきた。
「1990年代前半の鉄余りの時代、当社前身の佐野マルカの貿易部長として、韓国向けの鉄スクラップ輸出を開拓するため韓国に行き言葉を覚え、当社顧問の李氏の下で貿易業務に従事した。最大で月間8万トンを韓国向けに輸出するに至り、当時は売り上げの7割を貿易が占めた。往時は滞船リスクなどで商社は手が出しにくかった中、独自のノウハウで配船から対応したアニマルスピリットは今のグループのNEWSCON(東京都)のグローバルトレーディング事業にも承継されている。工場は前社長が、貿易は私というすみ分けで、貿易はごく限られた人数でこなしていたこともあり、収益貢献が大きく期せずして日本の鉄スクラップ輸出にも先鞭をつけた格好となった。また知名度という点でも、田舎のスクラップ屋が全国ネットで沖縄から北海道まで名が知れたという意味で世界を広げることができた」
――環境・リサイクルに集中した事業展開を推し進めている。
「『焼却灰からの金銀滓回収事業』『リチウムイオン電池リサイクル事業』および『ポリマーサーキュラーエコノミー事業』を重要戦略事業に掲げている。...
