2025年6月3日

鉄鋼主力商社4社増益 前期営業、得意分野で明暗 今期見通し高水準維持

 鉄鋼主力商社9社の2025年3月期連結決算が2日出そろった。国内外の鋼材需要減少、海外の鋼材価格下落など市場環境が悪化する中、営業利益は阪和興業、日鉄物産、岡谷鋼機、佐藤商事の4社が増加、JFE商事、神鋼商事、カノークスの3社が前期並みを維持し、伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワンの2社は減少した。国内の鋼材価格が相対的に底堅く推移する中、得意分野・地域や事業ポートフォリオによって明暗が分かれた。今期は米国の関税政策など不確実性が高まり、鉄鋼市場もマイナス影響を避けられそうにないが、各社は事業構造改革や投融資などの効果を引き出しながら高水準の利益を維持する方針だ。







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