2012年10月9日

中国・国慶節明け、鉄鋼市場の回復不透明

 大型連休の国慶節が明けた今週以降、中国の鉄鋼市場の回復に期待がかかるが、そう明るいものではないようだ。粗鋼生産は8月から漸減。政府の景気対策を受けて鋼材市況が9月に反発し、大手鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄が週明け発表の11月価格を上げる可能性が高まっている。だが、需要期ながら実需は増えず、流通や需要家は仕入れを控え、市況の上昇力は弱いまま。反日運動の影響から、日本製鋼材の需要も縮小気味。需給改善は鉄鋼減産が本格化しない限り進まず、市場にはなお不透明感がまとわりついている。







本紙購読料改定のお願い

10月から月1万2000円(税別) 電子版単独は据え置き

産業新聞社は10月1日から本紙「日刊産業新聞」の購読料を月額1万1000円(消費税含まず)から1万2000円(同)に改定させていただきます。本体価格の改定は2021年10月、約45年ぶりに1000円の値上げを実施して以来、4年ぶりとなります。...more