東京 薄板市況に上昇機運

　東京地区の薄板市場に、ようやく上昇機運が出てきた。末端需要の不振や供給過剰で価格転嫁が難航し、2月以降は横ばいで推移していたが、ここにきて建築・土木や自動車関係を中心に荷動きが回復し、旧単価の母材コイル在庫も尽きつつあることなどを背景に、流通業者の唱えが一部浸透。今週に入り、熱延鋼板と酸洗鋼板がトン1000―2000円方上伸した。市況上昇は5カ月ぶり。