2017年6月5日

高炉メーカー、厚板5000―1万円値上げ 上期ひも付き マージン改善に傾注

 高炉メーカーは厚板事業での収益回復に向け、マージン改善に傾注する。厚板でも大きく変動する原料コストの製品価格への転嫁遅れなどで収益が悪化し、造船、建機など2017年度上期のひも付き価格交渉では韓国造船メーカーも含め、トン当たり5000円から1万円の値上げを目指し、販価是正に本腰を入れる。主力需要分野の造船では船価の下落から受注が減退、今後は燃料のSOX(硫黄酸化物)、PM(粒子状物質)の環境規制強化で増加に転じる見込みだが、本年度は一時的に建造量が減少する見通しだ。韓国からの輸入材流入も拡大し、事業環境は一段と厳しくなっている。価格改定を急ぎ、早期に再生産可能な適正なマージン確保を図る。







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