2021年1月26日

被覆電線の商流に変化

 銅ナゲットの母材となる被覆電線の商流に変化が見られる。国内の伸銅・銅箔メーカーが原料としてナゲットの使用比率を抑える傾向がこの1年あまりで加速し、歩留まりの高い被覆線はナゲット業者に持ち込まず自社で剥線処理する原料問屋が増加。ナゲット業者は剥線処理しにくい歩留まり60―70%程度の中品位線の扱い比率が高まっている。ナゲット処理で発生する被覆材・ダストの処理負担は増しており、業者の被覆線仕入れ価格は軟化傾向が続く。