中国政府は7月から一部鋼材を対象に輸出抑制策を緩和する。従来10%だった中小型H形鋼の輸出関税を5%に引き下げるほか、5%だった鋼線の関税をゼロとする。
昨年12月から熱延コイルなど一部鋼材の輸出関税を撤廃、4月と6月の2回にわたって一部鋼材輸出時の増値税還付率を引き上げており、今回の措置で鉄筋や半製品など一部を除いて輸出抑制策の緩和、奨励策の拡大が一巡したようだ。
中国の鋼材輸出は大きく減ったままだが、中国の輸出政策に輸入国から反発の声も出ており、中国の輸出次第では通商摩擦が強まる懸念もある。