2010年2月23日

高周波鋼業、ニッチ市場で戦略展開

 日本高周波鋼業は2019年度までの10年間を想定した長期ビジョンを策定した。環境・エネルギー、航空機、医療など成長分野を主体に小ロット、多品種のニッチ市場で高付加価値化を推進、安定した収益基盤を構築する。連結で09年度見通し285億円の売上高をピークレベルの年間500億円、経常利益を同40億円程度、恒常的に確保できる体制をめざす。

 設備投資額は120億円程度で、富山製造所でのVAR(バキューム・アーク・リメルティング)導入やESR(エレクトロ・スラグ・リメルティング)増強などを検討。高清浄度鋼の溶製能力を向上、製品サイズも拡大し、高機能材の特殊合金や工具鋼を強化する。海外戦略ではハイエンド製品と並行し、新興国向けに量産品も市場投入していく。







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