2010年11月26日

電炉2社が”独自路線” 東鉄販価追随せず

 普通鋼電炉業界は、10月末以降の原材料の上伸で、採算悪化が一段と深刻になっていたが、ここにきて共英製鋼、大阪製鉄が製品価格を引き上げ、採算改善に本格的に乗り出した。従来は多くの電炉メーカーは東京製鉄追随の価格決定となるケースが多かった。

 このため、東鉄が12月販売で異形棒鋼、線材を2000円の小幅値上げ、その他品種は据え置いたことで、今回も他メーカーはこれに同調するとの見方が支配的だったが、両社は12月販売で予想以上の幅の値上げを実施した。赤字が拡大する経営環境を打破するため、独自路線を打ち出したものとみられ、市場への価格浸透や他メーカーへの波及が注目される。







本紙購読料改定のお願い

10月から月1万2000円(税別) 電子版単独は据え置き

産業新聞社は10月1日から本紙「日刊産業新聞」の購読料を月額1万1000円(消費税含まず)から1万2000円(同)に改定させていただきます。本体価格の改定は2021年10月、約45年ぶりに1000円の値上げを実施して以来、4年ぶりとなります。...more