神戸製鋼、中国に高級弁ばね材拠点 自動車向け

　神戸製鋼所は24日、中国広東省佛山市に高級ばね用鋼線製造・販売会社「神鋼新カク（石偏に角）弾簧鋼線（佛山）（ＫＳＷ）」を設立すると発表した。製造能力は月間600トンで2013年上期の稼働を予定。日本からの輸出を現地生産に切り替えて、主に日米欧の自動車メーカー向けに販売を増やし、20年めどにフル操業を目指す。投資額は約13億円。

　同社にとって海外初の弁ばね用鋼線工場で、中国での線材二次加工として4拠点目。世界最大の自動車市場である中国で、エンジン弁ばねはじめ、拡大する高級ばね用鋼線の需要をとらえる。