2013年3月18日

東鉄、減損処理1280億円 田原操業6割に低迷

 東京製鉄は15日の取締役会で、2013年3月期末に固定資産の減損損失として1280億円程度の特別損失を計上すると発表した。アジアの過剰能力や円高、輸入材の増加などで田原工場の操業が期初計画の6割程度にとどまり、今後も稼働率が短期的に回復するのは困難と想定し、減損に踏み切った。固定費減で来期以降年間110億円の償却負担減になり、営業利益を押し上げる要因になる。帳簿上の処理を通じて、来期以降田原工場を収益を生む工場に再生し、全社の黒字化につなげたい考えだ。