2013年3月28日

NSSCの二相ステンレス、内航船2隻に初採用

 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は27日、省合金型の二相ステンレス「NSSC2120」が内航船2隻に初めて採用されたと発表した。トン数は2隻合計で287トン。従来の内航ケミカルタンカーの貨物タンク用材料は、主にSUS304だったが、NSSC2120はニッケル含有量をSUS304の4分の1に抑え、約2倍の強度があるため、薄肉化が可能。広幅クラッド材として使用でき、溶接性は炭酸ガスアーク溶接のほか、サブマージアーク溶接にも対応するなどの利点が評価された。NSSCは今回の採用を弾みに、大型の外航ケミカルタンカーなどの採用を目指し、2013年度は前年度実績の倍となる3000トンを目標に受注拡大を図る。







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