2015年7月31日

高炉3社、下期利益回復へ

 高炉3社の2016年3月期連結経常利益見通しが30日に出そろい、新日鉄住金は前期比18・1%減となる3700億円の予想を開示、JFEホールディングスは13・4%減となる2000億円に、前回予想を300億円下方修正し、神戸製鋼所は6・6%減となる950億円の予想を据え置いた。国内は消費税増税に伴う調整局面から次第に脱却し、設備投資、個人消費ともに持ち直すと期待されており、3社ともに下期の利益回復を見込む。ただ海外では中国の過剰供給を背景とした国際鋼材市況下落の影響が深刻化しており、コスト削減とメタルスプレッド維持が減益幅を予想範囲内に抑え、収益回復軌道を維持する最大の課題となる。