2015年9月15日

北関東鋼材流通、記録的豪雨で配送面に支障 工場被害は軽微

 先週の記録的な豪雨の影響で、北関東地区の鋼材流通にも一部で被害が生じていたが、いずれも軽微にとどまり、今週から通常操業を回復している。ただ、現在も道路や橋の通行止めが続いており、配送面には支障が出ている。

 栃木県の大手コイルセンターでは床上数センチ程度の浸水が発生し、在庫の避難や生産ラインの一時休止を余儀なくされたが、当日中に復旧し、稼働を再開している。工場が直接被害を受けなかった企業でも、従業員の自宅が被害にあったり、通勤経路が寸断されたりするなどで、先週までは操業が安定していなかったが、週明け以降は正常化に向かいつつある。

 ただ、現在も栃木、茨城両県内で通行止めの道路が多数あるため、配送ルートの変更が相次いでいる。客先が被災したとの情報は確認されていないが、「しばらくは混乱した状況が続く」(コイルセンター首脳)とみられている。

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