2018年8月13日

鉄スクラップ、国内市況が上昇局面

 国内鉄スクラップ市況が上昇局面を迎えている。夏季減産期ながら例年に比べて高水準で推移していることと、海外市況の低迷で「日本の鉄スクラップ価格は国際価格と比較して独歩高」(流通筋)となり、海外需要家からの下げ圧力が強まっていることとの綱引き状態が続く中、9日の関東テンダーで落札価格(H2)が4カ月連続でFASトン3万4000円台に乗ったほか、東京製鉄が10日入荷分から全拠点で鉄スクラップ購入価格をトン500―1000円引き上げた。同日からは関東地区を中心に買値引き上げの動きが広がっている。