2018年9月3日

鉄スクラップ関東市況が下落局面 メーカー買値・湾岸反落

 関東地区鉄スクラップ市況は主要埠頭の湾岸価格、一部メーカーの炉前購入価格が反落し、下落局面に転じた。H2スクラップに関しては先週末で湾岸価格がFASトン当たり500円反落。メーカー炉前購入価格との差が拡大したことで湾岸周辺電炉メーカーへの入荷が促進し、この需給緩和影響などで一部のメーカーが8月31日入荷分から購入価格をトン当たり500円引き下げる動きが散発した。また、東京製鉄宇都宮工場では9月1日入荷分から全品種一律で同500円の購入価格引き下げに踏み切り、7月下旬から続伸してきた地区鉄スクラップ市況は約2カ月ぶりに弱基調となっている。