2020年3月5日

大阪地区 鉄スクラップ需給ひっ迫

 大阪地区の鉄スクラップ需給がヘビースクラップを中心に引き締まっている。中国発の新型コロナウイルスの感染拡大によって世界景気の減速リスクが高まり、鉄スクラップ市場でも先行き警戒感が強まっているが、地区内では市中スクラップ在庫が低水準で推移する中、「解体工事の低迷や製造業の不振などからヤードのスクラップ入荷は伸び悩み、メーカー入荷量もバラつきが生じている」(流通筋)という。3月は鉄スクラップ共同輸出の船積みも控えており、市中では「短期的な地区需給はタイト感を維持する」(ヤード筋)とみている。

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