2021年4月6日

65歳定年制導入 鉄鋼業界で広がる 基幹労連加盟の4分の1具体化 高炉、技能伝承へ処遇改善も

 鉄鋼業界で65歳定年制導入が広がってきた。基幹労連によると、既に表明していた高炉大手が2021年度から定年延長を導入、高炉のグループ会社ほかにも広がりつつある。基幹労連加盟組合の約4分の1が導入を具体化し、今春闘で制度要求した組合などで新たな導入も出ているという。高炉同様、18歳から65歳までの一貫した賃金・一時金制度もあるが、導入先行型で処遇改善はこれからという例もある。基幹労連では高技能長期蓄積型産業でシニアの技能伝承の意欲を引き出すため、導入事例の拡大に加え、処遇改善を促す方針だ。

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