2022年3月15日

鉄スクラップ輸出 関西落札価格6万2810円 関東から700円安 高値に警戒感

関西鉄源連合会が14日に実施した第105回鉄スクラップ共同輸出入札は、落札価格が1トン当たり6万2810円(H2、大阪湾岸FAS=船側渡し)だった。2月15日実施の前回比で4590円高く、2008年6月(成約価格トン6万6300円)以来の高値を付けた。ロシアのウクライナ侵攻で鋼材やビレットなどの半製品の供給不足への懸念が高まっていることが、海外の鉄スクラップ需要増につながった。

ただ、先週9日に行われた関東の鉄スクラップ輸出入札の落札価格からは700円安となった。先行して上昇する輸出価格が国内相場を一段と押し上げる材料になるとみられるが、ウクライナ危機で先行きの見通しが立ちづらく、「相場があまりにも急騰しており、海外の鉄スクラップ需要家の高値警戒感も強まりつつあるのでは」(シッパー筋)という。

落札商社は神鋼商事で、成約数量は5100トン。船積み期限は今月22日から4月23日まで。応札件数は8社8件、1社が辞退した。6万円以上の入札は落札分を含めて6件。

ウクライナ危機以降、海外の鉄鋼市場では鋼材・半製品の供給不足懸念が急速に高まり、トルコなどに代替品の注文が殺到。トルコ鉄鋼メーカーが大量受注に対応するため原料となる鉄スクラップの輸入調達を急いだことなどが国際相場を押し上げている。

大阪地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格(14日時点)は、指標品のH2でトン5万9500―6万500円前後。先週10日から地場電炉メーカー各社は買値は大きく引き上げたが、市中は先高期待から鉄スクラップを出し渋っている。

週末から3連休を控える中、地区内では2月に成約した5000トンの鉄スクラップ共同輸出の船積みも予定されている。「今回の入札結果は市中の期待より安かったが、輸出相場が国内や地区相場より依然高い。地場電炉は鉄スクラップを確保するための価格対応も余儀なくされるのでは」(流通筋)との声も聞かれる。

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