栗田工業と日立製作所は27日、製鉄所の原料ヤード管理のDXに向けた協創を始めると発表した。栗田が持つ原料改質技術や製鉄所のプロセスに関する知見と、日立のドローン活用技術やAIによるデータ解析技術・ノウハウを掛け合わせたシステムで、船から荷揚げし山積み保管する製鉄所の原料ヤードをドローンに搭載した可視光・水分センサーで原料パイル(山)ごとの水分を測定し、広大な現場の状況を可視化するとともに、関連する気象データと組み合わせてクラウド基盤上でAI解析を行い、蒸発や降雨に伴う原料の水分変動を予測できるようにする。原料の粉塵飛散や焼結工程・コークス工程などの後段設備への影響を事前に把握できるようになることで、水分に起因するさまざまなリスクの管理が可能となる見込み。