2025年10月9日
EU、枠超過分に50%関税 鉄鋼輸入枠1830万トンに削減 26年7月から
欧州委員会は7日、輸入枠割当超過分に50%関税を課すなど、欧州連合(EU)の鉄鋼輸入への新たな対策案を発表した。2026年7月から無関税の輸入枠を24年枠比47%減の1830万トンにとどめ、超過分への関税を現行のセーフガード(SG)の2倍の50%に設定する。溶解・鋳造規定を盛り込み、迂回対策を強化する。27年までに7億2100万トンに拡大する見通しの世界的な鉄鋼過剰生産能力への対抗策としており、米関税政策の強化、方向転換した安値流入品の防止を通じて疲弊する域内の鉄鋼業を守る。