2021年8月6日

経営戦略を聞く/日立造船 社長兼COO 三野禎男氏/クリーンエネ事業推進/ゼロカーボン実現に寄与

日立造船は4月1日に創業140周年を迎えた。主力のごみ焼却発電プラントに加え、新事業・新技術の創出やIoT・AIなど先端テクノロジーの取り組みを強化するとともに、独自の目標管理制度の導入やポートフォリオ・マネジメントの推進など収益の強化を図る。三野禎男社長兼COOにこれまでの振り返りと今後の方針・展望などを聞いた。

――創業140周年を迎えて。

「私自身、創業101年目に入社したが、当時は造船分野がメインで、環境分野はごくわずかに過ぎなかった。一方で造船事業は好不調の波が激しく、1970年代後半から80年代にかけて厳しい時代を迎え、扱い量が大幅に減少した。その後、90年代に環境・プラント分野を中心に造船以外の事業が3分の2を占めるようになり、2002年に造船を分離した。創業者の挑戦の精神を忘れず、クリーンエネルギーの推進を、今後のビジョンに見据えたい」

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