2021年10月26日

鉄鋼新経営 2030年に向けて/東京製鉄社長/西本 利一氏/鋼板シフト 増益に結実/条鋼ラインアップ拡充も着々

――4―9月期決算は前年同期比大幅増収増益となり、通期業績見通しも上方修正した。

 「鉄スクラップ価格や各種コストが大幅に上昇するなど、国内電炉メーカーは厳しい環境下に置かれている。この中で増収増益を達成できたのは鋼板品種へのシフトが実を結んだ成果であり、率直にうれしい。今期は田原工場を主体に鋼板品種の生産拡大に取り組むとともに、条鋼品種はH形鋼の中幅とWサイズでサイズを増やしたほか、独自商品・特寸H形鋼『Tuned―H(TH)』の鉄骨小梁向けタイプ『TH―Bシリーズ』でも2サイズを追加した。異形棒鋼はD29とD32のJIS認証を取得して生産・販売を開始するなど、条鋼品種についてもラインアップの拡充を着々と進めている」

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