都市鉱山リサイクルに参入 AI活用の最新設備本稼働
林商店グループの総合リサイクル企業、ウエスギは三重県四日市市に本社を構え、三重県内における適正な資源循環に欠かすことができない企業として、確かな存在感を発揮し続けている。2025年にはレアメタルや貴金属が含まれる廃電子機器(Eスクラップ)などを処理する都市鉱山リサイクル事業に本格参入。本社工場内に特殊溶剤やAI技術を活用した最新の「プレシャスメタルリサイクル」設備を導入し、4月から本格稼働を開始した。創業は1921年で100年を越える歴史を有する。廃棄物処理およびリサイクルに関する事業展開は多岐におよび(1)非鉄金属リサイクル事業(2)金属リサイクル事業(3)被覆電線リサイクル事業(4)貴金属およびプリント基板リサイクル事業(5)総合解体事業(6)都市鉱山リサイクル事業(7)ゼロエミッション事業(8)医療系廃棄物処理事業(9)メモリー・サポート事業(遺品整理サービス)――の9つからなる。
「『捨てる』を『生かす』に変える力」をキーワードに資源循環に取り組み、総合的な対応を提供できることが最大の特長。主力の被覆電線リサイクル事業では、上杉勝治会長が独自開発したナゲットプラントが他社との差別化を実現している。19年にはラインの能力増強を実施し、より効率的な処理を行っている。
業界に先駆けてアルミ電線専用ナゲットプラントも導入。自動車のマルチマテリアル化を早い段階で見越し、設備導入を進めた先見力が光る。同社は障害者・高齢者の雇用も積極的に行っており、障害を持つ従業員が健全に働くことができる場を長年に渡って提供するなどダイバーシティ経営を推進。その優良な障害者雇用は国、三重県、四日市市からも高い評価を受けている。今後も働きやすい職場環境づくりを進め、地域社会への貢献を果たしていく考えだ。
本 社:三重県四日市市天カ須賀新町1―32
TEL 059―365―6800
FAX 059―363―2055
主要設備:AIプレシャスメタルリサイク設備、銅およびアルミケーブル屑処理機、ケーブル線屑処理機、油圧式ギロチンシャーリングなど
スポンサーリンク











産業新聞の特長とラインナップ







