2016年2月18日

高炉4社、15年度粗鋼8125万トンに減 前回予想比60万トン下振れ

 新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所、日新製鋼の高炉4社の2015年度の粗鋼生産量(単独ベース)は前年度比4・3%減の8125万トン程度にとどまる見通しだ。国内の鋼材需要回復が遅れて在庫適正化のための生産調整が長引き、中国の過剰生産・輸出による国際市場混乱の影響もあって、前回(10月)予想から約60万トン下振れる。16年度は東京五輪関連の建設需要、消費税再増税前の駆け込み需要などがあって国内は総じて堅調に推移する見通し。ただし足元のような国際金融市場の混乱が長引くと、資源国の景気悪化、個人消費・企業投資の後退などを招くため、高炉各社は引き続き生産調整を迫られる可能性がある。

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