2016年10月6日

国内高炉、薄板値上げに舵

 下期に向けて自動車・建設分野などを中心に国内需要の増加が期待される中、需給バランスが好転、地合いが整ってきた。8月末のメーカー・問屋在庫、薄板3品在庫ともに季節要因で前月を上回ったものの、対前年同月では大幅に下回る水準で、薄板3品についてはほぼ適正化との見方も広がっている。各高炉は薄板を中心にロール枠に余裕はなく、一部ミルはスポットの輸出枠を数十万トン規模で削減する方向で、品種によってはタイト化の様相すら強めている。国内高炉・リロールメーカーは一斉に値上げに舵を切っており、秋に向けて本格的に国内市場が好転するか注目される。

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