2016年12月12日

原料炭、1―3月は4割高

 高炉大手は来年1―3月積み原料炭の価格交渉で、1級強粘結炭の調達価格を10―12月比42・5%引き上げることで豪州、カナダの大手山元と12日までに合意した。4期連続の上昇で、2011年10―12月以来の高値に移行する。原料炭のスポット価格は一時より軟化しているが、なお高値を維持しており、需給もタイト化しているなかで山元と折り合った。鉄鉱石も1割弱の上昇が決まっており、原料高の転嫁が高炉メーカー最大の課題。大きな原料高が固まるなかで、鋼材値上げを通じた収益確保を急ぐ。