2017年5月8日

中国鋼材市況が小幅反転 メーカー採算難、反発力生じる

 中国の鋼材市況が小幅ながら反転し始めた。供給が絞られた原料炭の価格が上がり、鋼材先物価格が現物に先行して上がっていた。在庫消化が進んだ流通業者や需要家が底値とみて5月初めの労働節連休前に購入を増やした可能性がある。朝鮮半島有事の際に資源や鋼材の供給が滞ることが想定され先高と読む向きもあるが、約2カ月下がり続けて鉄鋼企業は採算難、購入側が採算を得られる水準に近づいたことで反発力が生じたとみられる。