2021年9月10日

日本製鉄 事業部長に聞く/薄板/廣瀬孝常務執行役員/下期も価格改善は課題 タイ拠点に 原板直売化

――薄板を取り巻く環境をどうみているか。

「国内の需要は製造業を中心に回復傾向が続いている。主力分野の自動車は半導体やワイヤハーネスの問題で、足元は計画を下回っているが、それでも比較的に高いレベルにある。加えて非住宅や造船などの鋼材需要が復調しており、本年度の国内需要は5600万―5700万トンレベルになる見込みで、昨年度を400万トンほど上回る。薄板品種についても、一般材や自動車用鋼板のみならず、巣ごもりに伴って食品需要が増加しているブリキ、自動車電動化や車載モーター需要が増加している電磁鋼板など総じて好調な環境にある。こうした流れを受け、国内市況は先行した海外市況に近づくように改善している。石炭などの原料、フレートも値上がりしており、鋼材市況の上昇機運はしばらく続くだろう」








本紙購読料改定のお願い

10月から月1万2000円(税別) 電子版単独は据え置き

産業新聞社は10月1日から本紙「日刊産業新聞」の購読料を月額1万1000円(消費税含まず)から1万2000円(同)に改定させていただきます。本体価格の改定は2021年10月、約45年ぶりに1000円の値上げを実施して以来、4年ぶりとなります。...more