山本商事/非鉄原料流通


本社工場拡張、輸出向け強化 中部・関西で資源循環最適化
 非鉄原料流通の山本商事は、アルミを中心とした非鉄金属やミックスメタルの資源循環に積極的に取り組み、日本のサーキュラーエコノミーの実現に貢献を果たしている。2023年には奈良県奈良市に関西工場を設立し、金属スクラップの高度選別ラインを設置するなど、金属資源のマテリアルリサイクルを促進している。

同社は13年に創業し、16年に法人化した非鉄原料流通。静岡県湖西市に本社を置き、アルミやミックスメタルなどの金属スクラップを取り扱う。総取扱量は月間約3000トンで、その内アルミスクラップが約2000トンを占める。従業員数は本社と関西工場を合わせて約20人になる。健康優良法人にも認定され、コンプライアンスを重視した経営に取り組んでいる。

本社工場は静岡県と愛知県の境である湖西市に位置し、三河と浜松といった製造業が密集エリアに拠点を置く。本社工場は約3300平方㍍の広さ。周辺にも2ヶ所の保管場所を持ち、フレキシブルな対応を可能にしている。大型車両も多く揃え、関東から関西まで幅広く物流ネットワークを形成する。

関西工場は奈良市小倉町の名阪国道沿いにあり、約1万5000平方メートルの広さがある。イタリア製のシュレッダーや磁選機などを含む選別加工ラインなどがあり、低品位なミックスメタルの格上げ処理を行い、高純度なリサイクル金属原料に再生、供給する。

鉄スクラップやミックスメタルなどが増加傾向にあるため、25年内を目途に本社工場の拡張を実施する。本社工場の向かい側に約2000平方メートルの用地を確保し、主に輸出向け品種を管理する計画だ。サッシBP用のプレス機の増設や新事務棟の建設なども行う。関西工場でもユーザーニーズの多様化に対応するため、破砕機の増設なども検討している。資源循環の最適化を中部、関西地区で進め、希少資源の有効活用を目指す考えだ。

本社:静岡県湖西市大知波289―2
TEL 053―488―8890 
FAX 053―488―8891
拠点 関西工場
主要設備
本社工場=プレス機1基、40トントラックスケール1式、簡易選別機1基など
関西工場=イタリア・ザトー社製シュッレッダー1基、高度選別加工ライン1式、60トラックスケール1式など
HP:https://yamamoto-shoji.jp/

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