鉄鋼過剰能力 27年7.2億トン 拡張計画、需要伸び上回る ＯＥＣＤ予測 中国の補助金政策に警鐘 脱炭素化促進へ協力必要

経済協力開発機構（OECD）は27日、世界の鉄鋼需要、能力などの見通しを発表した。2025―27年に最大6・5％、1億6500万トンの能力拡張計画があり、27年の能力は26億3700万トンと想定。需要は19億1600万トンにとどまり、差し引き7億2100万トンが過剰能力という見方だ。中国、インドはじめアジアを中心に新規能力が拡大、中国は海外投資を主導していると指摘。需要の増加を上回る能力増大は市場の安定を損ない、脱炭素化の動きにも影響すると警鐘を鳴らし、早期対処を促す。