2025年7月11日

大阪・関西万博EXPO/東大阪のものづくり企業/ヘルスケアパビリオンでPR

大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ」ブースでは、14日まで東大阪のものづくり企業が多数出展し、自社の技術をPRしている。



特殊鋼製ボルト・ナットメーカーの竹中製作所(本社=大阪府東大阪市、竹中佐江子社長)は、独自の表面処理技術「タケコート―1000」や「ナノテクト」を紹介している。

「タケコート―1000」は商標登録済みで、防錆性に優れ、特に酸の耐性にも強い。「ナノテクト」(商標登録済み)は、高い耐摩耗性・衝撃耐久性を持つ。両製品とも特殊な環境下で効果を発揮し、ボルトなどのねじ製品以外の金属部品にも塗装できる。

会場では、「タケコート―1000」を塗布した剣のほか、有名ロールプレイングゲームに見立てた映像で、大人から子どもまで同社の製品の特徴を知ることができる。

異形線メーカーのナミテイ(本社=大阪府東大阪市、村尾耕一社長)は、モーター用銅異形線材「ウルトラデフォームドワイヤー(UDW)」などを展示している。

UDWは、自動車などモーターの占積率向上に貢献するマグネットコイル材。平角線素材で、断面積が一定のまま線の厚みや幅を調整できる。将来的にはEVや農業機械、建設機械、ドローンなどさまざまな分野で活用が期待できる。

会場では、実物の銅異形線コイルを用いた模型を展示しており、従来コイルとの占積率の違いが一目で分かる。初日の8日は村尾社長もブースに立ち、多くの来場者が説明に耳を傾けていた。

特殊ねじ製造メーカーのハードロック工業(本社=大阪府東大阪市、若林雅彦社長)は、高強度で緩まない複合樹脂ねじを展示している。

同製品は、熱可塑性樹脂に炭素繊維を混ぜ込んでおり、アルミ合金レベルの強度を持つ。鉄の約5分の1の軽さで、将来的には鉄と同等の強度を持つ世界初の複合樹脂ねじとして、商品化に向けて開発を進めている。

展示ブースでは、同ねじの強度をPRした模型やホログラム映像が楽しめる。実際の複合樹脂ねじを手に取る来場者も多く、大きなにぎわいを見せている。







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