「今後もずっと鉄鋼業界で働きたい。現在担当しているプラント工事業者向けなどの保温の世界に関わり続けられたら」と笑顔で語る。
就活当初はハウスメーカーを志望。鉄鋼業界での就労経験がある父親へ相談したところ片山鉄建への応募を勧められた。小学生のころに社会見学で製鉄所を見たことはあったが、時間がたっていることもあり業界についてのイメージはあまり湧かなかった。内定後に友人と就職先について会話をしたが、友人は「どんなところ?」とピンと来ない様子だったという。
2018年に入社し、プラント工事会社向け、住宅・非住宅の設備会社向けのカラー鋼板、副資材販売を担当している。昨年までは輸入業務にも携わり、中国やベトナムへ出張に行くこともあった。
入社当初は職人の多い環境が怖い、厳しいと感じることがあったという。「今すぐ持ってきて」などといったさまざまな要望に対して柔軟な対応を続け、現在は打ち解けた関係を築いている。
大型案件が取れ、最後まで仕事を無事終えられた時にやりがいを感じている。現在のプラント工事会社向けの一部も自身で勝ち取った案件だ。
カラー鋼板業界は運送問題に直面しており、同社も路線便を使って製品を届けることがほとんど。規制が厳しくなり、今までのように運転手が製品を荷降ろしできない状態になっている。顧客にその事情を理解してもらえないことが多く、時代が変わっていることを理解してもらいたいと願っている。
業界に、明るく元気で社交性のある人材に入ってきてほしいという。「会社説明会だけでは会社の中身は分からない。外側だけで判断するのではなく、働く人、人事担当者を見て判断し、どんな人と働きたいのか考えて会社選びをしてもらいたい。頑張り、諦めない、忍耐力のある人に来てほしい」。(芦田 彩)
▽菅原大成(すがわら・たいせい)氏=桃山学院大法卒後、18年片山鉄建入社。95年12月11日生まれ、大分県出身。
鉄鋼業界で前進を続ける期待の人材を紹介します。