鉄鉱石 価格上昇へ、スポット 半年ぶり高値

　高炉大手が調達する鉄鉱石の1―3月契約価格は、2四半期ぶりに上がりそうな情勢だ。指標となるスポット価格が、過去1カ月間急上昇しており、半年ぶりの高値を付けている。中国の鋼材価格が底打ちしたことで、原料も先高と見た取引業者によって、思惑による買いが入っているとみられている。

　足元の相場は10―12月契約価格のＦＯＢトン127ドルに比べて約20％高に相当し、1―3月の値上がりが確実な情勢。鋼材の需要、価格が伸び悩むなかで、原料高により、高炉メーカーの収益圧迫要因になりそうだ。