マンガン系合金鉄 中国提示価格、一段安

　中国のマンガン系合金鉄の輸出提示価格がここにきて一段下がった。日本の商社などによると、直近のシリコマンガンの提示価格はＣＩＦトン１４５０ドルレベルと８月初旬に比べて１５０ドル下がった。

　中国国内の鋼材値下がりを受けて、行き過ぎた高値提示を修正した格好だが、成約価格は横ばい。日本の電炉メーカーは10―12月分の手配を８月までに済ませており、なお先安とみて様子をうかがっている。ただ、マンガン鉱石の値上がりなどで合金鉄の下げ余地は限られているとの見方も根強く、今後の展開は中国の鉄鋼生産、価格などの情勢を見極める必要がありそうだ。