中国粗鋼 11月、本年最低6332万トン 国有大手も生産調整

　中国の11月の粗鋼生産量は6332万トンと前年同月比1・6％減り、11カ月連続減少した。前月比4・2％減り、年内の最低。資金難から生産を停止する中小民営企業が増えるなか、鞍山鋼鉄などの国有大手も一部高炉の操業を止め、生産を調整し始めている。鉄鋼の需要減少と市況低下が続く見通しから、操業維持が困難となる企業が増える見込み。2015年の粗鋼生産が8億トンを割り込み、経済成長が低下する予想の来年に鉄鋼の減産傾向が強まる可能性がある。