2012年3月8日

亜鉛の輸出超過拡大 国内需要低迷で余剰玉

 亜鉛地金の輸出超過幅が拡大している。輸出量から輸入量を差し引いた数量は、昨年11月以降、電気亜鉛で月間5000トンを上回っており、蒸留亜鉛と合わせると1万トン前後。これは国内生産の約2割に相当し、昨夏に緊急輸入が一巡してからは増加をたどっている。

 めっきや合金向けの需要不振で、国内製錬メーカーは余剰玉を輸出に押し込まざるを得ない状況だが、その輸出先では他国メーカーとの競合も生じている。