2017年6月14日

経産省、タイ・ベトナムで調査 中国材流入の影響大

 経済産業省(金属課)は、2016年度製造基盤技術実態等調査事業(中国供給能力による新興国へのリアルインパクト調査事業)調査報告書をとりまとめて公表した。日鉄住金総研に委託された今回のリポートでは、金属産業全般における中国材流入の影響が深刻化していることを踏まえ、その実態を調査・分析。このうち非鉄金属は、アルミ、伸銅、電線・光ファイバーの3業種を対象にタイとベトナムで現地調査などを実施した。それによると、鉄鋼ほど深刻ではないものの、すべての業種で中国企業との競合が見られ、製品によってその影響が大きくなりつつあることが分かった。