2018年9月6日

台風21号、非鉄企業に被害 屋根破損や停電多く 大半は通常操業復帰

4日上陸した台風21号の影響により、関西地区の非鉄関連企業で被害が出ている。多くの工場で屋根の破損や倒木が報告されており、停電などで一部メーカーの操業がストップ。ただし生産設備で大きな物的被害はないもようで、大半は5日から通常操業に復帰している。高速道路の通行止めや一般道の渋滞により、流通企業を含めて物流面では混乱が見られた。

片木アルミニューム製作所(大阪府泉南市)は、人的被害や生産設備への直接の影響はなかったが、停電で生産を停止。構内のシャッターが破損し、植木が倒れるなどの被害があった。森田アルミ工業(大阪府阪南市)は、人的被害や高潮による設備への影響はなかったが、原材料在庫の一部が破損した。5日は生産・出荷を見合わせており、今日(6日)から再開するか検討している。再生鉛メーカーや溶融亜鉛めっきメーカーでも一部で停電の影響が出たもよう。

伸銅・電線メーカーでは、工場・倉庫の屋根や窓ガラスが破損したほか、樹木や標識などの工場構内施設が倒れる被害があったものの、設備への大きな直接被害はなかったもようで、安全確認後に生産・出荷を再開している。