2011年9月5日

JFEテクノリサーチ、可搬型の非破壊検査装置を開発 テラヘルツ波世界初使用

 JFEテクノリサーチは2日、世界初のテラヘルツ波を用いた可搬型非破壊検査装置を開発したと発表した。従来の据え置き型と比べ測定速度は数十倍。

新製品・新技術 構成部品や光学系を改良し可搬型装置の開発に成功した。反射板を安定して高速移動させる機構により、測定速度も向上させた。反射、透過測定が可能。オプション部品の2次元走査機構部を用いて、内部状態透視や混入物体検出に利用できる。価格も据え置き型と比べて安い。

 JFEテクノリサーチは、コンクリート内部の鉄筋腐食、医薬品の品質や食品の異物混入検査などで応用を考える。装置の販売とともに、測定業務も請ける。

 テラヘルツ波はプラスチック、紙などに対する透過性の高さ、物質の化学構造変化の高感度検出、人体に対する安全性といった特徴を持つ。近赤外波長で検出不可能な煤を透過した文字検出などできる。

スポンサーリンク