2013年4月25日

三協アルミ、形材門扉に木調デザイン 品種拡充

 LIXIL(本社=東京都千代田区)は24日、内窓「インプラスウッド」を6月1日にトステムブランドから全国販売すると発表した。木粉と樹脂を混ぜた素材をサッシに採用して、木質感の高い風合いに仕上げることで従来の同社内窓に比べ、高級感を打ち出した。軽い開閉を助けるアルミ製のレールを採用するなど使い勝手にも配慮。錠や障子かかりに調整対応範囲を持たせているため、リフォーム現場での手間も軽減できる。

新製品・新技術 内窓は二重窓の室内側の窓のこと。LIXILが現在販売を手掛ける内窓「インプラス」は従来の窓の内側に取り付けることで、2つの窓の間の空気が室内外の温度差を調節し、断熱性などの向上が図れる。サッシにはアルミより熱伝導率が低い樹脂を採用し、外気の温度に左右されにくくしている。1窓当たり約1時間の工事で取り付けが可能。

 今回発売するインプラスウッドは、サッシ部分に独自開発した強化木材を採用した。強化木材は自社のインテリア建材の加工工程で発生する木粉に樹脂を混ぜたもので、質感や手ざわり、色合いなどが木に近いのが特長。

 正面から錠が見えずすっきりしたデザインの「框内蔵錠アジャストロック」を採用するなどディティールにこだわることで、インテリア性にも配慮した。引手は重厚感のある金物調。溝幅を広く、奥行を深く設計することで、指に力を入れやすいようにした。下枠のレール部分は滑らかに開閉ができるようにアルミを採用した。

 リフォーム現場での手間を軽減するための工夫も施した。障子のかかりと気密材のサイズを拡大したことで、プラスマイナス5ミリの開口のたわみに対応できる。框内蔵錠アジャストロックは階段式の錠受け構造のため、左右3ミリまでなら調整なしで鍵がかけられる。