2009年12月3日

鉄スクラップ、今月以降も弱基調

 国内鉄スクラップ需要が12月以降も弱基調で推移する見通しだ。例年、12月は電炉メーカー各社が電気料金の安い年末年始の生産に向けて鉄スクラップ調達を進めるが、今年は鋼材需要の大幅な減退を受けて年末年始の集中操業を見送るメーカーも多く、「年末特需は見込めない」(流通筋)状況。

 さらに円高が進んだことで、日本から東アジア向け鉄スクラップ輸出価格は米国価格と比較して割安感が薄れており、週明けには韓国・現代製鉄が日本へのオファー価格の引き下げに動き始めた。

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