2010年4月14日

H形在庫18万トン割れ 5カ月連続減で適正化

 新日本製鉄によると、3月末のときわ会H形鋼の全国流通在庫は17万9900トンと前月比で9・9%減少し、36年4カ月ぶりに18万トンを割り込んだ。5カ月連続の減少。在庫率は1・74カ月と適正化し、「出庫が大幅に増加して在庫減になった」(建材営業部)。

 鉄源のタイトな情勢が続いているため、H形鋼の「安定供給のためにはさらなる値上げが必要」(同)とし、早期の価格是正を示唆。新日鉄では現在の7割超の減産を継続し、受注抑制の姿勢を保つ方針だ。