2011年5月11日

総合商社5社、前期 軒並み増収増益

 総合商社大手5社の2011年3月期決算が10日出そろったが、金属関連部門は軒並み増収増益だった。鉄鉱石・石炭など鉄鋼原料や、銅・アルミなど非鉄金属の価格上昇、鋼材の需要回復を背景に、三井物産、伊藤忠商事、丸紅は金属関連部門の連結純利益が前期比2・5倍程度の大幅増益となり、全社利益を押し上げた。

 新興国を中心に世界の資源・素材需要は拡大を続けており、12年3月期は三菱商事・金属グループが前期横ばいの2300億円、三井物産・金属部門がグローバルベースで2割増の2530億円の純利益をそれぞれ見込むなど、高収益が続く見通しだ。