2011年10月4日

ベトナム、冷延コイル 成長に減速感

 拡大を続けてきたベトナムの冷延コイル市場に、ブレーキがかかってきた。欧米など国際経済の不安定化から海外直接投資が減少。政府のインフレ抑制策も影響し、需要の成長が鈍化している。「2011年の冷延需要は約30%減の約130万トンの見通し」(国営VNスチール営業幹部)。

 一方で中国中心に輸入材が増え、需給が緩和し、市況が低迷している。冷延のアンチダンピング提訴を検討する大手メーカーもあり、不安定な国際市場の影響が新興国にも及んできている。

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