2011年11月30日

JFEスチール、ホット50ドル引き上げ

 JFEスチールはホットコイルの輸出商談で、1月積みからトン当たり50ドルを基本に値上げを行う方針を固めた。近く需要家に伝える。

 欧州のソブリンリスクなどが影響し、鉄鋼需要のけん引役である新興国の景気減速などの懸念はあるものの、アジアを中心にした鉄鋼マーケットの大幅な価格下落で、各ミルともに収益が悪化。中国ミルが減産に入るなど供給サイドを中心に市況立て直し機運が出てきたため、「最悪期は脱した」(熱延鋼板輸出部)と判断、収益立て直しを目指す。